あかぎやま
               駒ヶ岳 1685m
               黒檜山 1828m

2001年4月22日(日) 晴れ
稜線強風 単独行
ビジターセンター⇒駒ヶ岳⇒黒檜山⇒
ビ゙ジターセンター

初めての1000mを超える山に挑戦だ。
もっとも1350mまでバスで登るので実質
500mほどの登りだ。
バスは一日一往復しかないので時間の制
約がある。
最近、登山口までのバス路線が廃止されつ
つあるようだ。
車を使わないハイカーにとっては不便だ。
赤城山までの乗客は僕一人だった、これで
は廃線もやむを得ないことだろうか。
ガイドブックによると黒檜山登山口から登り大
洞登山口に降りるコースが紹介されている。
大洞方面には鉄梯子がありこれを登りにした
ほうが楽であるという判断と、最高峰を後の楽
しみにしようという判断でガイドブックとは逆の
コースを取った。
これが大失敗だった、登山開始早々大沼から
の強風で体温が下がってきた早めに雨具を
着込んだ。
すぐに鉄梯子が現れた、厳しい梯子を想像し
ていたが、緩やかな階段だ、これなら下りで
も問題はなかった。
ほどなくして稜線に出た、稜線の東側に入っ
たら強風は嘘のようになくなった。
穏やかな春の日差しを楽しみながらの稜線歩
きだ。
展望が開けて奥秩父の山々が霞の向こうに見
えている。
駒ヶ岳の山頂に出た、全国にいくつもの駒ヶ岳
があるが、僕にとって初めての駒ヶ岳だ。
駒ヶ岳から峠に下り、最高峰の黒檜山に登り
返す。
少し残雪があるが気にならない程度である。
大沼を背に急な木の階段を登る。
地蔵岳の左手には小沼が見える、ステップが
大きくて登りにくい。
急登が終わると鳥居が現れる
。奥には小さな祠がある。

祠を右に見て藪を進むと赤城山の最高峰、黒
檜山山頂だ。
山頂は木々に囲まれて見通はよくない。

三等三角点にタッチして昼食の用意をする。
いつものコンビニおにぎりとソーセージ入りイ
ンスタントラーメンだ。
用意した缶ビールはザックの中でぬるくなって
いる。
山頂には雪がなく冷やすのは諦めて飲むがう
まくない。
よく見ると木陰に残雪があった、悔しい思いだ
った。

今まで晴れていたが急に黒い雲が現れた。
気温も下がってきたので下山する事にした。
岩がごろごろした急な下りを慎重に下る。
尾根から大沼を見ながらの下りだ。
ふと足元を見ると木々に目隠しされて気が
付かなかったが、かなり切れ込んでいる。
背筋が寒くなる。

黒檜山山腹から大沼を見下ろす。
手前が赤城神社、向こうは地蔵岳。
しばらくすると登山道が岩まじりの広い道にな
った、特に気にせず歩いていたら急に藪に入
ってしまった。
これは迷ったかなと、不安になったが踏み跡は
しっかり付いている。
だんだん藪が険しくなってきた、登山者の多い
山で腰まで笹に埋もれるはずはない。
いよいよ迷った事を確信する。
戻ろうかと思ったが相変わらず踏み跡はしっか
り付いている。
そうこうしている間に車のエンジン音が聞こえ
てきた、方向は違ってないと前に進む。
急に視界が開けた、自動車道のカーブの落石
防止のネットの前に出た。
左に移動して壁の低くなった所から自動車道
に飛び降りた。
ここにも踏み跡はあった、迷走する人が多い
のだろう。
自動車道を歩き、本来下りてくるべき黒檜山
登山口を左に見て赤城神社に向かった。

初めて山中で迷ってしまった。
迷ったら自分の位置が分かる所まで戻るべ
きだった。
いい経験になった。
バスで前橋駅まで戻った。
ホームから今登ってきた赤城山を眺めた。
裾野の広い雄大な赤城山があった。

【行程】
 7:42 川口駅発
 8:14 大宮駅発 あさひ309
 8:38 高崎駅着
 9:03 前橋駅着
 9:20 前橋発 バス
10:19 赤城山ビジターセンター着
10:35 大洞登山口
11:25 駒ヶ岳
12:28 黒檜山
13:00 下山開始
13:48 笹藪の中迷走
14:06 自動車道フェンス前
14:19 黒檜山登山口通過
14:45 赤城神社
15:00 ビジターセンター
15:40 ビジターセンター発 バス
16:57 前橋駅着
17:43 高崎駅発 たにがわ452
18:41 川口駅着


  










 
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