あまぎさん
               万二郎岳 1320m
               万三郎岳 1406m
2001年6月30日(土) 晴れ時々雨
単独行
天城高原ゴルフ場⇒万二郎岳⇒万三郎岳
⇒天城高原ゴルフ場
朝一番の電車で伊東駅に到着。
ここから天城ゴルフ場までバスで行く予定だ、
しかし今日は運休である、次のバスは一時間
後だ。
せっかく早起きして来たのにここで一時間の
ロスはもったいない、だめで元々タクシーを
値切ってみることにする。
5千円で交渉成立、ゴルフ場前の登山口まで
タクシーで乗り付ける。
登山道の整備のためボッカの要請がある、
勿論協力は惜しまない、手頃な石をザック
に詰めて登山開始。
以前から登山道の石はどうやって運ぶの
か疑問であった、謎は解消した。
万二郎岳・万三郎岳への分岐点を万二郎岳
方向に進む。

きれいな花が咲いている、花オンチの僕は
名前を特定する気もなく通過した。

この花もこの山のいたるところで咲いていた。
かすみ草のような花で、あじさいのような葉。
これも分からない。
歩荷の石置き場に出た、ここに石を置き少し
は人のためになったと自己満足。

万二郎岳に到着、雲行きが怪しくなってきた。
気にせず、ゆっくり休んで最高峰万三郎岳へ
向かう。
ちょっとした岩場がある、よじ登ってアルペン
気分になる。
高所恐怖症であるがこの手の岩はむしょうに
登りたくなる。
以前読んだ市毛良枝さんの「山なんて嫌いだ
った」の中に此処で撮った写真が掲載されて
いた、市毛さんと同じポーズを取ってみる。
岩の上から万三郎岳の全容が見える。
雨が降っているようだ、暗い雲が立ちこめて
いる。
稜線の途中で雨が落ちてきた、雨具を着込
む、ゴアテックスであるが僕の発汗量では
効き目がないようだ、結構蒸れる。
二つ目の岩場が現れる、ここでは滑らない
ように慎重になる。
アセビのトンネルを行く、ここで今日初めての
人とすれ違う。
今日は雨模様で静かだが花が咲く頃にはず
いぶん混雑するらしい。
巨大ブナ林を見るために寄り道をする。
ブナの木は成長が遅いそうだ、保水力があり
山には大切な木だ。
近頃ブナ林の伐採の話を耳にする、自然を大
切にしたいものだ。
ブナ林のすぐ先が天城山最高峰の万三郎
岳だ。
頂上からの展望はガスが掛かっていて望
めない、ここ天城山は雨降りの日が多い山
であるから仕方ない、しかもまだ梅雨だ。
一等三角点が雨に濡れて光っている。
非常に残念な事だが山頂はゴミでいっぱい
だ、古いゴミが多い。
数少ない山の経験の内で最悪である。
今度来る時はアルピニスト野口建氏よろしく
清掃登山をしよう。
ゴミは持ち帰る事くらいできないのかな、そ
んな最低のマナーを守られない輩は山に入
る資格なし、不愉快なので山頂での昼食は
やめにした。
気分を取り直して下山を開始する。
コケむした岩が迫ってくる、不気味な空間が
しばらく続く。
コケと新緑で一面のみどりだ。
いつの間にか雨も止み蝉しぐれになっていた。
ゴルフ場前の登山口に戻ってきた。
「おつかれさまでした」帰りのバスの発車まで
2時間もある、タクシーを値切って帰ろうかとも
思ったが急ぐ旅ではない、コーヒーを沸かして
ゆっくりバスを待つことにした。
今日は伊東温泉泊まりだ、湯上がりのビール
が楽しみだ。
【行程】
 5:00 自宅発
 6:17 東京 こだま401
 7:00 熱海
 7:45 伊東
 8:34 天城ゴルフ場登山口
 8:40 登山開始
 9:48 万二郎岳
10:25 アセビのトンネル
11:18 万三郎岳
12:02 涸沢分岐
13:46 天城ゴルフ場登山口
15:45 ゴルフ場発 バス
17:00 伊東温泉


  











 
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