国上山
                 
くがみやま
                 313m
2005年10月29日(土) 雨

ビジターセンター⇔国上寺⇔国上山
10月末新潟に帰省した。
ゆっくり朝寝して空を見た、快晴ではない
がなんとか天気は持ちそうだ。

久しぶりに山へ行こう・・・
とは思ったがもう昼に近い。

これから出掛けるなら、お手軽に登れる
良寛ゆかりの山「国上山」にしよう。


クルマをとばして国上山に向かう途中、
フロントガラスに雨つぶが当たってきた。

登山口の分水町ビジターセンターに到着
する頃には本降りとなってきた。

雨具を着て準備をしたが気力が失せてし
まっている。

良寛さまの五合庵でも見て帰えろうかと
雨の中出発した。
国上山の中腹に国上寺がある。
真言宗雲高山国上寺は和同2年(709年)開山
した越後最古の古刹とされている。

現在の本堂は亨保3年(1718年)再建された。

歩き始めてすぐに「ぼけ封じ地蔵」がある、
「宜しく頼みます」と手を合わせ五合庵に向
かった。
国上寺から整備された石組みの階段を
10分ほど下ると「五合庵」がある。

良寛が倉敷の円通寺での修行を終えた後、
故郷に帰って約20年間を過ごした草庵で
ある。





自らを「大愚」と名乗り

生涯寺を持たず、托鉢により生活を送り

自然を愛し、世俗のものに執着することなく

子供らと戯れた天真爛漫な心




現在の五合庵は大正3年に再建されたもの
である。
庵の近くに良寛句碑がある。

「堂久保登盤閑勢閑毛天来留於知者可難」
「たくほどはかぜがもてくるおちばかな」


国上寺本堂の隣りに鳥居がありそこが
国上山の登山口になっている。
ここから上は神様の領域と言うことか?

雨は相変わらず降り続いている。

このまま帰ろうかと思ったが指導標によると
頂上まで850m25分とされている。

標高差おそらく200mはないだろう。
一気に登ってしまおう。

雨の登山道を紅葉を眺めながら登る

国上山のブナ林は新潟県の天然記念物
に指定されている。
あか谷のみはらしに出た
ここからは日本海が見える
晴れていれば佐渡もみえるはずである。


←パノラマ写真
登山口から20分で山頂に着いた。
三等三角点が雨に濡れて待っていてくれた。

山頂は平坦な広場になっている。
晴れていれば家族連れで賑わっているだろう。

誰もいない山頂でぼんやり見える雨乞山・弥彦
山を眺めて一息ついた。

それにしても皮肉な山が隣りにあるものだ。

帰りは紅葉を楽しみ、落ち葉を拾いながらゆっ
くりおりた。

帰り道、多宝温泉「だいろの湯」に立ち寄った。
冷えた体に源泉掛け流しのお湯が嬉しい。


国上山:山名を「くがみやま」で、中腹にあるお寺の名前が「こくじょうじ」と言うらしい。
国上山の紅葉
国上寺本堂(阿弥陀堂) 国上寺六角堂
弘法大師五鈷掛の松 国上寺方丈講堂
良寛像(国上寺境内) 良寛像(ビジターセンター公園)

「子供らと
てまりつきつゝ此の里に
あそぶ春日はくれずともよし」
【行程】
12:30 国上山ビ゙ジターセンター
12:40 ぼけ封じ地蔵
12:45 国上寺 方丈講堂
12:55 五合庵
13:10 国上山 阿弥陀堂
13:15 国上山登山口
13:25 あか谷みはらし(五合目)
13:35 国上山山頂
13:40 下山開始
14:10 登山口
14:15 国上山ビ゙ジターセンター


  











inserted by FC2 system