くさつしらねさん
           逢ノ峰        2110m
           本白根山最高点 2150m
           本白根山展望台 2145m
2001年7月8日(土) 曇り
単独行
白根火山⇒逢ノ峰⇒最高地点⇒展望台
⇒鏡池⇒白根火山
「草津よいとこ一度はおいで」てな訳で草津白
根山へ向かった。
長野原草津駅で下車、朝早い電車で来ている
ので特急券が買えない人が多い。
僕もその一人であった、改札口で精算していた
ら後ろから来たにいちゃん「切符くらい買ってこ
いよ」の捨てぜりふに温厚な僕はキレてしまっ
た、ビッシと言い返してやった。
朝から不愉快である、気を取り直してバスで
白根火山へ向かう。
ここはもう標高2000mを超えている、文明の
利器を使い高度を上げることに少し後ろ
めたい気分で逢の峰へ向かう。
湯釜はガスが出ているので後回しにした。
白根山・本白根山・逢ノ峰を三山と言うそう
だ。
バス停から弓池を右に見ながら15分の登
りで逢ノ峰山頂だ。
他の二山の山頂は火山活動のため立入禁
止だ。
三等三角点にタッチ、三角点を中心に白い板
が三方に広がっている。
これは航空写真を撮影するときの目印だ。
三角点を椅子に白板をテーブルに食事をし
ているおっちゃんがいた。「えーい頭が高い、
このお方をどなたと心得るか。天下の国土
地理院の三角点さまにあらされるぞ、ひかえ!」
三角点を大切にしようよ。
ガイドブックに「三角点を踏む」という表現が
あるが僕は嫌いだ、優しくタッチしよう。
汚れていたら泥を払ってあげよう。
山腹を横切る、数十人の中高年の団体が前
にいた。
もう怖い物知らずだ、狭い山道で重なって歓
声を上げて後続者の行く手をふさいでいる。
リーダー・サブリーダーはもっと目配り・気配
りをして欲しいものだ。
静かに歩きたいので追い越すことにした、これ
が大変だった。
おばちゃんに「特急電車が通りまーす」とひや
かされながらようやく先頭に出た。
やっとマイペースで歩ける。
途中コマクサの群生地を通過。
植物に疎い僕はコマクサの存在は知らな
かった。立て看板で花の名前を知った。
盛りは過ぎているようだ。
本白根山最高点だ。
雲で周りの山々は見えない。
ここで昼食にした、おきまりのコンビニおにぎり
とインスタントラーメンだ。
食後のコーヒーを飲みながらのんびりした。
「いけねー・・・さっきの団体だ」即刻移動する
ことにした。
見上げると大きな岩が威嚇するように迫って
いる。

高所恐怖症の僕だがこんな岩を見るとよじ登
ってみたくなる。

岩場の練習にはよさそうだ、残念ながら立入
禁止になっていた。
この岩の先が本白根山展望台だ。
展望がないのですぐ下山を開始した、はい松
をかき分けて下山する。
鏡池で休憩をとりながらゆっくり下る。
前に家族連れが有り手いる、よく見るとおやじ
くわえ煙草で歩いているではないか。
僕も煙草は好き(当時)であるが山中での
喫煙は普段以上に気を使っている。
山も平地と同じ歩行禁煙だ。
携帯灰皿を持っているとは思えない、すいがら
をポイ捨てをしたら注意しようと思っていたが現
場をつかめなかった。
今度は連れのばあちゃんが「コケを持って
帰ろう」と言い出した。
こらー!!、これは注意しなければならない。
「コケを採ったらだめですよ」「こけぐらいはいい
でしょう」「山の動植物すべて持って行ったらだ
めです」「・・・」
けげんそうな表情で僕をにらみ付けていた。
この親にしてこの息子、連れの小さな女の子
がかわいそうだ。

注意される方は不愉快かも知れないが注意
する方も不愉快だ。
今日は不愉快な事が多すぎる、山頂まで車で
登れる山はだいたいそうであろか。
山の初心者の僕は山に関する本を読みあさり
一応は勉強して来ているつもりだ。
ドライブがてらに来る人たちの一部には山を遊
園地程度としか思わない人もいるのだろう。
山の無法者にはだまっていられない。
草津・・・一度でいいや。

【行程】
 5:12 川口発
 5:32 浦和発
 7:25 高崎発
 8:50 長野草津口着
 9:15 長野草津口発 バス
10:27 白根山頂着
10:37 逢の峰登山開始
10:47 逢の峰山頂
11:55 本白根山最高点
12:41 本白根山展望台
13:04 鏡池
13:45 ロープウェー山頂駅
14:00 白根山山頂発 バス
14:57 長野草津口駅着
15:11 長野草津口発特急くさつ6
17:22 浦和着
17:37 川口着


  











inserted by FC2 system