巻機山
                まきはたやま
                1967m

2002年10月13日(日) 晴れ
マイカー
愛子センセイ同行
桜坂⇔前巻機山⇔巻機山⇔御機屋⇔
巻機山
今年の春から10月の三連休は巻機山に登
る計画を立てていた。
姉、愛子センセイのイチ押しの山だ。
朝4時に新潟を出発、今回は先週と逆に関
越自動車道を六日町に向かい南下する。
桜坂の駐車場はもう一杯だ、県外ナンバー
の車が多い。
紅葉の季節の三連休、混雑していそうだ。
今回は一般的な井戸尾根を往復するコース
を選んだ。
他に割引岳を直登する沢登のコースもある
が道が荒れていて危険らしい。
灌木の登山道を歩くこと一時間、五合目には
大勢の人が休憩している、向こうに先の尖っ
たピークが見える。
「越後槍ヶ岳」とでも言うのだろうと愛子センセ
イに聞いたら「越後マッターホルン」と言うらし
い、槍ヶ岳を飛び越えてしまった。
大玄太山というのだそうだ。
灌木と笹の尾根道をひたすら登る。
そろそろ嫌気が差してきたころ六合目展望台
に出る。
割引沢、ヌクビ沢その先にはなだらかな円錐
形をした割引岳の勇姿が見渡せる。
深田久弥氏によると手前の天狗岩が破目(わ
れめき)山であって測量士の聞き違いにより奥
の山が割引(われめき)岳となったと推測して
いる。
長く急な尾根道がようやく終わり廻りの景色も
開けてきた。
七合目は砂礫の広場となっている。
この辺が森林限界なのか大きな木々は姿を
消し目の前は前巻機山が迫ってくる。
巻機山本峰はまだこの先だ。
高度を上げてゆくとだんだん紅葉が深い色に
変わってゆく。
ほんの一瞬山の輝きを見せてくれる、桜のは
かなさと似ている。

八合目は前巻機山の中腹にある。
ここから上越の山々が見渡せる。
九合目の前巻機山に着いた、別名ニセ巻機
山と言う。
尾根から見上げると、ここを巻機山と勘違い
する事からこの不名誉な名前が付いたのだ
ろう。
全国にこの手の可哀想な山名が結構ある。
この山は「前巻機山」だ。
前巻機山から巻機山を一望できる。
穏やかな女性的な山容を見せてくれる。
古い地層が隆起して浸食されずに残ったとさ
れている。
北アルプスのように氷河に浸食された山と
また違った趣がある。


 ←パノラマ写真
前巻機山を一旦下り巻機山に取り付く。
草もみじに早いのか遅いのか、最盛期には
黄金色に染まると言う。
途中、池塘が点在する。
苗場山もそうだったが山上湿原は不思議な
空間だ。
この階段を登り切ると巻機山の山頂だ。
入山者が多く山が荒れている。
昔の巻機山を取り戻そうと、活動を行っている
グループがある。
頭の下がる思いだ。
巻機山の山頂、御機屋だ。
信仰上の山頂はここになっている。
標高上の山頂はこれより少し右へ行った小高
いピークだ。
そこには山頂の表示が一切ない、行き交う登
山者から「どこが山頂ですか?」という声が聞
こえる。
御機屋は混雑しているので山頂で昼食とした。
山頂からは紅葉した前巻機山、点在する池塘、
その奥には上越国境の山々が幾重にも連なっ
て見える。

 ←パノラマ写真
充分に山頂を楽しんで今来た長い長い尾根を
下った。
下山後は麓の宿「やまご」で山の幸とおいしい
お酒をいただいた。
山の心地よい疲労感ですぐに夢の世界に入っ
て行った。
巻機山の紅葉
【行程】
 4:00 自宅発
 6:20 桜坂登山口着
 6:50 登山開始
 8:00 五合目
 8:40 六合目
 9:30 七合目
10:10 八合目
10:35 九合目 前巻機山
10:50 避難小屋
11:20 巻機山山頂 御機屋
11:40 巻機山山頂
12:30 下山開始
15:40 桜坂登山口着


  











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