なえばさん
2145.3m
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2003年7月12日(土)〜13日(日)
曇り・雨
和田小屋⇔神楽峰⇔苗場山
潤山会恒例ボッカ登山 総員5名
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故郷の友人、のぶちゃんが入会している山岳
会「潤山会」の恒例となっている苗場山ボッ
カ登山に今年も参加させてもらった。
本来ならば7月第一週に行うのだが今年は
ボッカ隊員の都合が付かず一週間延期とな
った。
今回は埼玉から出発した、新潟組との待ち合
わせ場所の越後湯沢駅に到着した時には一
面低い雲が掛かっていた。
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和田小屋前で荷造りを行う。
今年は一週間遅れたため荷揚げの荷物は
少ない。
先週、地元の老舗山岳会「越稜山会」が13人
で日帰りでボッカしたらしい。
我々と目的が違う、こちらは山頂の山小屋「遊
仙閣」で宴会をすることが目的なのだ。
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「遊仙閣」のご主人菊ちゃんは和田小屋前で
我々を迎えてくれた。
これから近畿日本ツーリストのツアー客をガイ
ドして登るするそうだ。
一人10sの荷物を積んで出発だ。
僕は宴会用の飲料と食料を担ぎ、他の隊員
は新潟で仕入れた野菜を担いだ。
このくらいの重さならテント泊の荷物より軽
い、楽勝だ。
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かぐらスキー場のゲレンデをひたすら登る。
スキーゲレンデのため傾斜は一定で、逆に
辛い登りだ。 |
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下ノ芝手前で本来の登山道に合流する。
雨が降り始めた、登山道は沢になる。
足元はドロドロだ、荷物を担ぐために自分
の荷物は極力少なくしたのでスパッツは
用意しなかった。
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雨が降ったり止んだりで雨具を着たり脱いだ
りで忙しい。 |
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下ノ芝から30分歩くとスキー場のリフトの
頂上小屋に出る。
あらかじめリフトで荷揚げしてある荷物を積
み増して出発する。
雨が止んだので少々早い昼食とした。
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中ノ芝を通過しリフト小屋から1時間、小松原
分岐の近くに石碑がある。
昭和5年4月に苗場山に初登頂し、苗場山を
世に紹介した松本善之七と酒井由郎の偉業
を讃える碑である |
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この碑から5分ほど歩くと「股スリ岩」だ。
股をするほどの切れ込みの入った大岩
である。
鉄パイプ製の梯子が掛かっているが歯が
一本抜けているため最後の一歩が大股に
なる、しかも雨に濡れてズルリと滑りそうだ。
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神楽峰を通過、一旦鞍部まで下って登り
返す。
誰しもが意欲を失う所だ。
しかし今日は霧で苗場山本峰がガスで見え
ない、意欲満々だ。
登山道の唯一の水場、雷清水で山小屋用の
水を2リットル荷物に追加した。
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水場の先はお花畑になっている。
きれいに咲いた花々を眺めながら歩いている
と急に右足がけいれんした。
やはり運動不足がたたったか、重い荷物を
下ろしてマッサージをした、山中で足が吊った
のは初めてだ。
なんとか右足の痛みがなくなった途端、今度
は左足がけいれんした。
山頂までたどり着くのか不安になる。 |
山頂直下の雲尾坂付近が最後の急登である。
ガイドでツアー客を案内してきた遊山閣のご主
人、菊ちゃんがここで追い越して行った。
さすがアルピニストだ、足取りが軽い。
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さあ頂上は近い。
かなり息が上がっている。
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他の隊員にかなり遅れて目的地、遊仙閣に
到着した。 |
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遊仙閣の裏手の山頂でお決まりの三角点に
タッチ、今年もここに来ることが出来たことに
感謝。
←パノラマ写真
←パノラマ写真
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今日の山小屋は満員だ、僕たちはテント泊と
なる。
まずは寝床を確保していざお楽しみの宴会だ。 |
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恒例の山頂宴会の始まりだ。
一般登山客の冷たい視線を無視して荷揚げ
したビール、焼酎を飲み干した。
足取りは遅いがお酒の飲むペースは、どの
隊員より早い。
気圧のせいか酔うのが早い、ヘベレケになっ
て午後8時過ぎテントに潜り込み爆睡した。
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朝がきた。宿泊客が出発したあと山小屋のお
手伝いだ。
布団を上げ掃除をして今日の宿泊客の人数
分の布団を敷く。
布団2枚で3人分の枕をセットする。
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菊ちゃんは今日もガイドで和田小屋まで降り
ていった。
奥さんと記念撮影をして、そろそろ帰ろうか。
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奥さんが鐘 を鳴らして見送ってくれた。
霧の中、我がボッカ隊は麓の和田小屋を
目指した。
下りも他の隊員に45分も遅れてしまった。
2回目の苗場山だが益々この山に魅了された。
紅葉の季節にも訪れてみたい山だ。
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苗場山の花たち |
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【行程】
一日目
8:15 越後湯沢駅
9:10 和田小屋
9:47 登山開始
11:00 下ノ芝
11:33 リフト小屋
12:11 中ノ芝
12:42 上ノ芝
12:53 小松原分岐
12:56 股スリ岩
13:11 神楽峰
13:35 雷清水
14:54 雲尾坂
15:22 苗場山山頂
15:30 遊仙閣
二日目
9:08 遊仙閣出発
12:15 和田小屋着 |