なすだけ
               朝日岳   1896m
               三本槍岳 1917m


2003年10月11日(土) 晴れ
職場の仲間総員3人
峠の茶屋⇔峰の茶屋⇔朝日岳⇔三本槍岳
茶臼岳・朝日岳・三本槍岳を那須三峰と言う。
茶臼岳は14年ほど前(1989年11月26日)に観光客としてロープウェーを使って登った、
朝日岳は2年前に登っている。
しかし那須岳の最高峰の三本槍岳はまだ登っていない。
「最高峰を踏んで、その山を登頂したこととする」と自分勝手な踏破の定義としている。
そうすると那須岳には登っていないことになる。
那須の麓には月に1〜2回遊びに通っているが、那須岳には登っていない。
今回は標高わずか2mの差で茶臼岳に勝る那須岳の最高峰、三本槍岳を目指す事にする。


職場の仲間で作っている「旅クラブ」という会
がある、「来る者拒まず、去る者追わず」とい
うスタンスで毎年山歩きを行っている。
一昨年は徳本峠、昨年は尾瀬を歩いた。
今年は「僕と君の那須物語」と称して山歩き、
ゴルフ、遊園地とそれぞれ好きなものを楽
しみ、夕方那須の保養所に集合して宴会を
行う計画を立てた。
ところがゴルフのメンバーが不足して、山歩
きを予定していた3人がゴルフに参加する
事になり、山組は3人になってしまった。
朝、黒磯駅に集合して峠の茶屋へ向かう。
紅葉シーズンの真っ直中、しかも三連休の
初日とあって大丸温泉から先は大渋滞だ。
車道には路上駐車が多く、大型観光バスが
立往生して渋滞に拍車を掛ける。
峠の茶屋駐車場に着いても駐車スペース
を探すのに一苦労だ。
予定より一時間以上遅れてしまった、ともす
ると三本槍岳は時間的に無理かもしれない。
急いで支度をして出発した。
登山口からなだらかな登りをほぼ一直線に
峰の茶屋跡の避難小屋に向かう。
すぐに樹林帯を抜け視界が開ける、鬼面山
から朝日岳にかけて見事な紅葉だ。
前回の常念岳のヘバリが嘘のように調子が
いい、休み無しで峰の茶屋に着いた。
さすがに「風の通り道」だ、天気はいいが風が
強い、雨具を着込んで 風よけとした。
茶臼岳の雄大な山容を眺めながら一息付
いて剣が峰の巻道に向かった。
一番の難所である朝日の肩までの岩場は
登り下りの人で大渋滞だ。
岩場の途中で小休止をしている間に30人
ほどの団体に追い越されてしまった。
益々渋滞がひどくなった。
朝日の肩は一杯の人だ、さっきの団体を追
い越すため休憩せずにザックをデポして朝
日岳の頂上に向かった。
どうも、ご婦人の大型団体が苦手である。
2年前登った時はガスで視界が全く効かな
かった。
今日は360度のパノラマが展開している。


 ←パノラマ写真
下界を見ると自分の車が見える、特に目立つ
色なのですぐに判る。
ロープウェーの駐車場も満車だ、道は車が数
珠繋がりになっている。
予定では三本槍岳でゆっくり昼食の予定だ
ったが出発が遅れたため朝日の肩で昼食
とした。
おにぎりとインスタントラーメンを用意したが
遅れた時間を取り戻すためにおにぎりだけ
にして早々に出発した。
朝日の肩から1900m峰を登る、調子がい
い時は登り返しも苦にならない。
この峰の下りは、新しく整備された階段に
なっている、段差も程良く歩きやすい。
1900m峰を下ると木道に出る、清水平だ。
今は乾燥しているが普段は湿地帯となって
いるのだろう、夏の様子も見てみたい。
北温泉分岐を過ぎるとなだらかな道がある。
ここはのんびりお散歩気分で通過する。
三本槍岳が近付いてきた。
山名に槍が付くと槍ヶ岳のような尖った山を
想像するが、なだらかな頂を持った優しい山
容だ。
深田久弥著「日本百名山」に、この山名の由
来が記されている。
それによると、「下野・磐城・岩代の三国境に
なっていて、封建時代に黒羽藩・会津藩・白
河藩の武士が所領を確かめるため、五月五
日の節句にそれぞれ槍を携えて登山し、山
頂で三本の槍を立てた行事から来た名だそ
うである」とされている。

紅葉を楽しみ、写真を撮りながら歩いていた
らあっけなく山頂に着いた、調子のいい時は
こんなものだ。
山頂はこんもりした広場になっている。
ここも360度の展望だ、北には猪苗代湖・
磐梯山そして西にはひときわ高い飯豊連邦
まで見渡せる。

 ←パノラマ写真
一等三角点の撮影をしていたら「三角点マ
ニアか?」と山頂にいたおじさんにからかわ
れた。
こちらは新参者の三角点マニアだ、見抜か
れてしまった。

まだまだ山望を楽しみたいがもう2時を過ぎ
ている。
三本槍岳をあとに一気に峠の茶屋まで下る。
14年掛かりで那須岳を登頂した、すこぶる調
子が良くガイドブックの参考時間より速く歩く
事ができた、大満足の山歩きだった。

今日の宿舎は那須湯本温泉だ、4時半集合
だが間に合いそうにない。
登山道から幹事に電話を入れたらゴルフ組
も遊園地組も那須街道が大渋滞で遅れてい
るようだ。
5時半に宿舎に到着した、さあ温泉に浸かっ
て宴会だ。
那須岳の紅葉
【行程】
10:27 峠の茶屋
11:08 峰の茶屋
11:57 朝日の肩
12:06 朝日岳
12:25 朝日の肩
12:41 朝日の肩発(昼食休憩)
12:58 1900m峰
13:12 清水平
13:22 北温泉分岐
13:52 三本槍岳
14:10 下山開始
16:27 峠の茶屋


  











inserted by FC2 system