二王子岳
                 
にのうじだけ
                 1420.3m
2002年10月26日(土)晴れ
単独行

二王子神社⇔独標⇔二王子岳
二王子岳は去年山歩きを始めた頃から気に
なっていた山だ。
故郷の家から見える飯豊山に次ぐ高い山だ。
いつか登ろうと思っていたがチャンスがなく実
現しないままになっていた。

最寄りの新崎駅に着いたらちょうど二王子岳
からの御来光が拝められた。
天気予報では午後から雨となっているが、雨の
降る気配はない。

三王子が集う地元民に愛されている信仰の
山だ。
白新線の一番電車に乗り新発田駅に着
いた。
ここから路線バスもあるが便数が少ない、
それにバス停から登山口までかなりの距
離がある。
駅からタクシーで登山口に向かうことにした。
ここ二王子神社の境内が登山口となって
いる。

しばらくは小さな沢づたいにせせらぎを聞き
ながら緩やかな登りを楽しむ。
やがて大小の岩が点在する登山道となる。
二つの巨岩が寄り添っている神子石を通過
する、この岩は女人禁制を犯して登ろうとし
た女性二人の果ての姿と伝えられている。
光兎山もこれと同じような伝説があった。
神子石の先に一王子神社の祠がある。
紅葉をめでながらの楽しい登りだ。
今日は何時になく調子がいいようだ、息切れ
もなくスムースに足が進む。
気温が低めのためだろうか。
独標994mを通過する、ほとんどピーク感の
ない所だ。
ここが五合目になっている。
尾根道から稜線に出た。尾根と稜線の境がは
っきりして分かり易い、直角に折れると稜線と
なる。
急に風が強くなってきた。

この先は油コボシと言われる難所だ。
砂礫の岩を四つん這いになって登る、難所は
この20mの登りで終わる、あとは特に急な登
りはない。
しばらくするとお花畑に出る、草もみじが一面
絨毯を敷き詰めたようだ。
夏は色とりどりの花が咲くのだろう。
九合目に奥の院の跡がある。
小さな石垣だけで祠の壁の銅板が散らばっ
ているだけだった。
九合目のすぐ先が山頂だ、すこぶる調子が
いいので早足で山頂を目指した。
山頂に出た。二等三角点にタッチして「青春の鐘」を鳴らす。
二王子岳は飯豊連峰の展望の山としても知られている。
大日岳、飯豊本山のデンとした山脈が迫ってくる。

 ←パノラマ写真
飯豊連峰の反対側は越後平野が開けている。
手前に新発田市街、遠くに新潟市街が見えている。
いつもは新潟から二王子岳を眺めているが今日は反対に山頂から新潟を見ている。
二王子岳に登れてよかった。
冷たく強い風が山頂を吹き抜ける。飯豊連峰を目に焼き付け下山した。
登山口の二王子神社に着いた途端、雨がパラついてきた。
天気予報、恐るべし。

二王子の紅葉
【行程】
 6:16 新崎駅発
 6:38 新発田駅着
 7:15 二王子神社着
 7:25 登山開始
 8:32 三合目 一王子神社
 9:55 油コボシ
10:10 お花畑
10:25 九合目 三王子神社跡
10:30 二王子岳山頂
10:45 下山開始
11:50 五合目 独標
13:05 登山口
14:42 新発田駅発
15:03 新崎駅着


  










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