新潟県田上町 椿寿荘

2006年9月17日(日)
新潟県内には、豪農の住まいを資料館として、
一般開放しているところが数ヶ所ある。

その一つ、田上町にある椿寿荘を訪ねた。

ここ椿寿荘は越後の豪農、田巻七郎兵衛の
離れ屋敷として、田巻家七代堅太郎が越中
井波の宮大工松井角平を棟梁に招請して、
大正三年(1914)から三年半の歳月を掛けて、
大正七年に完成したものである。

木曽檜を建築主材に用い、吉野杉、会津欅
など全国から銘木を集め、釘類を使わず禅宗
様式をとり入れた書院造りである。

椿を長寿の霊木とした中国の故事の神仙思想
に習って名づけられたという佇まいは、重厚な
趣を呈している。

また京都の庭師、広瀬万次郎の手になる庭
園は、自然に樹相を生かして深山幽谷を表現
し四季をそれぞれに美しさを変える京風の枯山
水である。

昭和62年11月17日町指定文化財指定

(田上町教育委員会の資料より)

  








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