新潟県村上市

2003年12月27日(土)

鮭の塩引き
新潟市の北東50qほど先に城下町村上市
がある。

年の瀬も迫った12月27日、正月用の鮭を買
いに車を走らせた。

村上市といえば、雅子妃の父君の実家、小和田
家のある所だ。
お酒の好きな人にはご存知の「〆張鶴」もある。
伝統工芸の堆朱も味わい深い。
日本最北のお茶の産地でもある。

そして村上は三面川の鮭が特に有名である。
村上の三面川を遡上する鮭は日本一旨いと
言われている。

村上では230年前から鮭の養殖を行ってい
た、村上藩が興した世界で最初の養殖事業
である。
小和田家も代々鮭の養殖に尽力したらしい。

北西からの季節風が吹く頃に三面川の鮭漁が
始まる。
三面川で採れた鮭は塩引きとして加工される。
あら塩を鱗にすり込み、4〜5日塩漬けしたあと
水洗いして、3〜4週間ほど寒風にさらして出来
上がる。

腹は一部を残して開く、切腹を嫌う城下町村上
ならではの特徴である。

これだけ鮭との関わり合いの強い町だけあって、
鮭の料理は100種類を越える。
鮭専門の料理店も数多い。

塩引き鮭は新巻鮭と違った味わいがある。
発酵熟成されアミノ酸が豊富に含まれている。
しかし値段も新巻鮭に比べて5倍以上する高価
な珍味である。

年末の大盤振舞いで大型の塩引き鮭を一本
ぶら下げて帰った。


味匠 喜っ川
新潟県村上市大町1−20
瀬波温泉
村上の市街地から車で10分たらずで瀬波温泉
に着く。
この瀬波温泉は日本海に面していて、海に沈む
夕日
を温泉に浸かりながら眺められる。

県内外からの観光客に人気の温泉地である。
しかし高級ホテルが多く、特に海の見える部屋
は高価で庶民には高嶺の花である。

ここは海こそ見えないが、立ち寄り湯で温泉気
分になろう。

湯本龍泉は源泉を掛け流しで使っている。
温泉と看板にあるが、循環している所が多い。
薬品の臭いがしたりする、プールと同じだ。
温泉は掛け流しに限る。

また野天(露天)風呂がすばらしい、大小の湯
船があり、季節により薬湯も楽しめる。

泉質は硫黄のほのかな香りのある、柔らかい
お湯だ。

首から上は吹雪、首から下はぬくぬくの温泉を
楽しんだ。
これぞ頭寒足熱だ。

貸しタオルなしで入場料800円は少し高めか?



野天風呂
湯本 龍泉

新潟県村上市瀬波温泉2−2−25

帰り道で見た冬の日本海は、今日も荒れていた。


  










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