2002年6月29日(土) 曇り・雨
秩父鉄道 パレオエクスプレス
熊谷⇔三峰口

先週の「SLばんえつ物語号」で調子付い
て二週連続で蒸気機関車に乗る事にした。
今日は秩父鉄道の「パレオエクスプレス号」
だ、1988年埼玉博の開催に合わせて運行
を開始して15年目を迎えた。
熊谷と三峰口を往復している、三峰口は秩
父の山々に登る時の玄関口だ。
機材はC58363、昭和19年2月生まれの
戦中派だ、還暦も近い。
このC58363は昭和47年10月まで主に
東北地方で活躍していた。
昭和41年には郡山・新潟間の磐越西線に
も配属されていた。
旅客用がC57で貨物用がD51なら、C57
とD51の中間に位置し旅客でも貨物でもこ
なす万能型だ。
少し早めに熊谷駅に着いてSLの入線を待
った。

10時に電気機関車に曳かれて入線した、先
週のC57180に比べるとかなり風格がある。
パレオエクスプレスのパレオとは、ここ秩父
地方に2000万年前に生息していたと言わ
れる幻の海獣パレオパラドキシアにちなん
だものだ。
客車内は普通の客車と変わりない、網棚に
はパレオやてるてる坊主がぶら下がってい
る。
今日は乗客が少ないので足を伸ばしての
んびりした。
立派な乗車整理券だ。乗車記念にもらって
帰ろうと思ったが改札口で回収された。
それならばもっと粗末なものでいいだろう。
今日は趣味で集めている鉄道時計を持って
きた、この時計は僕と同い年だ、久しぶりの
SLとのご対面だ。
車内では記念グッズを販売している。
薬マル印の新名物にも選ばれた「音のでる
SLキーホルダー」を買う、煙突を押すと機
関車の音と踏切のカネの音がする。
ポケットに入れておくと誤ってスイッチが入
ってしまい突然大きな音がしてびっくりする、
キーホルダーには不向きのようだ。

アイスクリームを売りにきた、昨夜少々酒を
飲み過ぎたのでビールはやめにしてアイス
クリームをなめていた。
地酒の秩父錦が入った日本酒味だ、しかし
あまりお酒の香りがしない、二日酔いのせ
いかな?。
秩父の山が見えてきた、SLは上り坂で
スピードを落とし力強く登って行く。

景勝地、長瀞を通過する、「秩父長瀞あの
岩畳・・・」秩父音頭を口ずさむ。
長瀞駅で10分の停車時間がある、子供連
れの乗客はSLと記念撮影をしたり、運転席
を見物したりして楽しんでいる。
この秩父鉄道のSLの運行は「ばんえつ物
語」と違いイベント色が薄い、定期便のひと
つがSLで運行しているという感じだ、これ
もなかなか良い。
12時49分三峰口に着いた、到着と同時に
SLは客車と切り離し整備に掛かる。
水の補給、可動部のオイルを差したり入念
に手入れをする。

整備を終えたら折り返し運転のため方向転換を行う転車台に向かう。
三峰口駅の裏手には過去に使っていた車両
が展示されている、マニア垂涎であろうが僕
はSL以外にあまり興味がない。
ぼんやり見物していたら発車5分前だ、慌て
て駅まで駆け足で戻り飛び乗った。
帰りは最後尾に乗りSLの走りを車窓から眺めた。
機械が動いているという感じが大好きだ、電車にはない味わいがある。
SLの機械音と汽笛の音を子守歌にうとうと
した、気持ちいい昼寝だ。
16時18分熊谷駅に到着した、今度は真岡
鉄道に乗ろう。
【道草】
帰りに浦和で途中下車をして「酒蔵・力」に
立ち寄った。
ここは浦和レッズファンの店だ。
浦和レッズの試合後、ここでやきとりを肴に
盛り上がるのが楽しみだ。
W杯の時は海外のサポーターで満席だった。


  








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