台北

2005年2月11日(金)〜2月13(日)
一日目 士林の夜店で遊ぶ
久しぶりに海外旅行をした、パスポート
の渡航履歴を調べたら2001年5月に仕
事で香港・中国へ行って以来の海外だ。
日本からの出入国カードが廃止されたこ
とも知らなかったくらいだ。

台湾は今回で4回目になる。
親日的であり、食べ物の美味しい麗し
の国である。

以前、ワールドカップで札幌に一緒に行
った職場仲間のO君と今回も一緒だ。
O君は仕事とプライベートでアメリカ・ヨー
ロッパ・アジアなど渡航経験が豊富だが台
湾は初めてだ。

出発日は台湾の旧暦の正月(春節)三
日である、商店や飲食店は休業している
ところが多いようだ。

航空券を入手したのが出発の一週間前
なので出発時刻に制約がある、もちろん
午前出発便などは期待できない。
午後便出発で午前便帰り、正味一日し
かない、よくある格安ツアーのパターン
である。

CX451便が中正国際空港に着いたのが
定刻より少し遅れて18時45分、すぐに台
北行きのバスに乗り夜景を眺めながら台
北に向かった。

車窓からの町並みは春節で人出が少ない。
バスを降りてホテルを探すのが一苦労だ
った、林森北路の北方にあるはずであるが
南方向を小一時間彷徨っていた。
台北でも方向オンチの本領発揮である。

ホテルにチェックイン後MRTに乗って士林
の夜市に向かった。
ここ士林は毎晩がお祭り騒ぎだ、よくぞこ
れだけのお祭り好きな人がいるものだと関
心してしまう。
屋台ではいろいろな食べ物が売られている。
苺の串刺しを飴ででコーティングしてある。
カリッとした食感が結構いける。

時折、強烈な刺激臭が漂ってくる。
臭豆腐だ、発酵した豆腐を油で揚げている
ときの匂いのようだ。
台湾の人たちには申し訳ないが、これだけ
は食べられそうにない。
欧米の人が納豆や梅干しが苦手なのと同
じかも知れない。

夜店では衣料品、スポーツ用品、靴などさ
まざまなものを扱っている。

こんなものも?
台北での夕食を楽しみにしていたO君は、
機内食を食べずにいたため、空腹の限界
にきている。
屋台での食事に憧れていた、しかし士林の
夜店では適当なお店が見つからなかった、
また人息に圧倒されて士林から早々に撤退
した。

結局夕食は、日本人御用達のガイドブック
に必ず登場する中山北路にある「青葉」とな
った。
林森北路と南京東路の公差した一角にJAZZを
聴かせるクラブ「響」がある。

ママさんは鹿児島出身の「薩摩おごじょ」だ。
JAZZを聴きながらバーボンウイスキーを
傾けていると台北にいるのか、東京にいるの
か分からなくなってしてしまう。
もう夜中の一時を過ぎている。
旅行者が夜中まで遊んでいられるのは、治安の
良い台湾だけかも知れない。
勿論、どの国でも油断は禁物である。
2日目 九分(チョウフェン)で遊ぶ。
翌朝早起きして九分に向かう。
健康志向のO君は早朝ホテルの近くをジ
ョギングしてきたらしい。
渡航には必ずジョギングシューズを持参す
る、まるで米国大統領のようだ。
朝食はホテル近くの一般的な食堂で「米粉
湯」を食べた。太くて短いビーフンのスープで
ある、台湾では一般的な朝食のようだ。

MRTに乗って台北駅へ。
MRTの切符販売機は日本と違う、日本で
はお金を入れて金額ボタンを押すが、台湾
では金額ボタンを押してからお金を入れる。
所変われば習慣も違う。
切符はカード式で使い回しをする、企業の
CMが入っている、エコ感覚である。
台北駅は日本の両国国技館を思わせるよ
うな立派な建物だ。
広々とした駅舎だ、しかし線路が見当たらな
い、ホームはすべて地下にある。
列車が地上に出るのに10分ほど掛かる。
中心街に線路はない、勿論踏切りもない。
ちなみにホームは月台と言うようだ。
異国で鉄道に乗るのは楽しいが分かり
づらい。
九分の反対方向の板橋行き列車に乗って
しまった。
板橋から引き返して九分の最寄駅の瑞芳駅
にようやく着いた、最初の予定より2時間遅
れだ。

瑞芳駅前も春節で賑やかだ。
台湾の人たちが春節を大切にする気持ち
がよくわかる。

台北を出る時は晴れていたのに瑞芳に着
いた時には大雨だ。
駅前で100元也の傘を買う。
日本のコンビニで売っているようなチャチな
ものではない、立派な傘だ。
瑞芳駅から九分へはバスかタクシーで行く。
バスは長蛇の列だ、ここはタクシーに乗ろう、
九分まで一台400元1人でも4人でも同一
料金だ、二人で200元に値切ったがドライバ
ーはOKしない。
日本からの観光客のお嬢さんと相乗りで九
分へ向かう、一人100元だ。
ここ九分は映画「市城情悲」の舞台となった
町だ。

戦前ゴールドラッシュで湧いた町だが、金鉱
も閉山し寂れた町になってしまった。
近年、古い町並みと海原を一望できる環境か
ら、若者中心に人気が出た。

小路の両側にいろいろなお店が並ぶ、昨日
の夜店ほどの人混みでない。
ゆっくりお店をひやかしながら歩く。
茶藝館で烏龍茶を楽しむ。

商店街を過ぎると展望台に着く、あいにくの
雨で展望はない。


展望台から少し下がったところに洒落た茶
房「九?茶坊」がある。
古民家を喫茶店にしているようだ、茶葉や
茶器の販売もしている。


流行の茶藝館である。
台湾では食べ物は安いが、お茶はかなり高
価だ。
ここは奮発して最高級の鉄観音茶をオーダー
する。

1000元、日本円にして3200円しかし鉄瓶
いっぱいのお湯に
高級茶葉がたっぷり入っている。一人100
0元ではなく、1セット1000元だ。
おつまみに落花生と枝豆を付けた。豆だらけ
である。

落花生は渋皮が黒くて味わいがある、枝豆は
ごま油と塩こしょうがしてある
ななかないける味である。
せっかくの高級茶葉を残したらもったいない
ので全部使った。
最後には渋茶となってしまった。

後で店員が「残った茶葉はお持ち帰りくだ
さい」だって、言うじゃない?。
だって拙者ケチなんですから・・・残念。

霧の山並みを眺めながらゆっくり流れる
至福の時を楽しんだ。

帰りは石段を下る、情緒ある小道だ。

僕がユトリロの「コタン小路」と称したら、
O君は「伊香保温泉」だって。

《後日記入》

後にコタン小路と伊香保温泉に行く機会
があった。

こちらはパリ、モンマルトルの「コタン小路」
ユトリロが愛した風景だ。


2013年4月21日

こちらが群馬県伊香保温泉の階段。
なるほどO君は上手く言ったものだ。

2013年11月13日
鼎泰豊で小龍包
今回の台北旅行の目的の一つが「鼎泰豊」
の小龍包を楽しむことだ。
4年前にこの小龍包を食べて感動した。

この「鼎泰豊」はニューヨークタイムズで
世界bPのレストランに認定された有名店
だ。

人気が高く、地元の人や日本からの観光客
で行列のできる店である。
少し前までここ本店と新宿高島屋店の2店
だけだった。今は台北にもう1店、東京に数
店、横浜、大阪、名古屋、熊本、北京をはじ
め中国に数店、香港、シンガポール、米国ま
で世界展開している。


入り口近くに厨房があり小龍包を包む職人
技を見ることができる。

一階の厨房は改装されたようだ、以前は
入り口の左に厨房があったが、今は右側に
厨房がある。

混乱を防ぐためにあらかじめ注文用紙に
注文を記入して番号札を受け取る。
店先に番号のデスプレイがあり入店時刻
が予測できる、一時間ほど店の近くを散
策する。
入店して席に着くとすぐに小龍包が出て
きた。
台湾麦酒で喉を潤し待望の小龍包との
再会となった。
皮が破れないようにレンゲにのせて針生
姜をのせる、あつあつのスープで舌がや
けどしないように食べる。
しかし・・・以前食べた味と違う。
スープが熱くない、てっぺんの皮をよった部分が固い、蒸し足りないのか、さめたのか分
からないが美味しくない。

僕は行列のできる店は入らない事にしている。
行列のできる店のすべてがこのような店ではないが、行列ができると味が落ちて店員が
ぞんざいになる。
味は良くても「行列に並んでまで食べるものではない」と思ってしまう、要するに食べ物を
前に長時間待つことが嫌いなのである。

しかしここ「鼎泰豊」の小龍包は行列しても食べる価値があると思っていたが残念だ。
春節のお飾り
春節にはこのような飾りをする、赤色と金
色で日本の門松とは違いかなり派手だ。

ここは文房具店であるが春節のときは正
月のお飾りを販売している。

アメ横の衣料店が年末にマグロを売る鮮
魚店に変身するのと同じか?
台北市内散策
台北市内を歩いているとコンビニが目立つ、
特にセブンイレブン、ファミリーマートが多い。
50mに一店くらいの感覚だろうか。

後で聞いたら台北は人口当りのコンビニの数
が世界一多いとか。
向こうに見えるのが現在世界一高いビル
「台北101」高さ508m
林田桶店 人間国宝が桶を作っている
登山用品店

台北駅前は何故か登山用品店が多い。

台湾の最高峰の玉山は3952m
で富士山より高い
今回の宿泊地 華国大飯店Inperial Hotel

繁華街から離れているが、閑静な雰囲気が
保たれている。中は吹き抜けとなっている。
朝の散歩にホテルの北にあるお寺に行って
みる。
かなり派手な造りとなっている。


朝食には、お粥と揚げパンと豆乳、
これで80元(300円)と安い。
ホテルのポーターにタクシーを頼んで中正
駐機場へ向かう。
ベンツでお迎えだ、料金は1100元、これ
なら来る時もタクシーにすればよかった。

帰りはCX450便12時45分発だ
日本と台湾で2回の正月を楽しんだ。
三連休を利用にてプチ海外旅行もいいも
のだ。

  



inserted by FC2 system