台 北

2006年1月7日(土)〜1月9(月)

去年の春節に台北を訪れた。
今年は三連休を利用してまた台北
を訪れることにした。
日本ではまだ松の内に出発だ。

いつものように格安航空券のため
午後の出発便になる。
台北に着くともう夜になっている。

去年、ホテルを探すのに迷ってしまい
時間のロスをしてしまった。
今回は中正空港から台北のホテル、
国賓大飯店までタクシーで向かうこと
にした。
【京鼎楼で小龍包を楽しむ】
ホテルにチェックインしてすぐに夕食に
出かけた。

あまりガイドブックに載っていないレストラ
ンを探そうと中山北路や長春路を散策した。
日本語の通じない店で、身振り手振りで
食事を楽しもうという嗜好である。

店の入り口で小龍包を作っている職人が
見える、京鼎楼という店だ、ここに入ろう。

ところが店に入ると日本人客が結構多い。
後で調べたら僕の持っているガイドブックに
載っていないだけで、他のガイドブックには
必ず小龍包のおいしい店として紹介されて
いる。

まずは空心菜の炒め物を肴に台湾啅で喉
を潤した。
台湾啅はあっさり系のビールでバドワイザ
ーに似ている。

お約束の小龍包と餃子をオーダーした、
去年は小龍包の有名店で失敗したが、こ
こは大正解だ。

ただ蒸し物以外のメニューが少ないのが
残念だ。
【龍山寺近郊を散策】
夕食後龍山寺を訪れた。
22時を過ぎていたので山門は閉ざさ
れて拝観はできない、次の機会にしよう。


龍山寺近くに華西街観光夜市があ
る、週末とあって人出は多い。

派手な門構えのアーケードには飲食
店や雑貨店など、かなり奇抜なもの
が多売られている。

スッポンやヘビなどが店先に並んでいる。
【二日目 淡水を散策】
翌日、MRTに乗って淡水に出掛けた。
台北から流れる淡水河の河口に開けた
古い港町である。
1860年開港の国際港であったが、現在は
その役目は基隆港になっている。

夕日スポットとしても有名である。

淡水駅のすぐ前が川岸の公園になっており、
対岸には漢音山(標高612m)の秀麗な山容
を見ることができる。

川沿いの河口の方向には小ぶりな飲食店
や雑貨店が並ぶ、どこへ行っても台湾パワ
ーには圧倒される。
川岸に平行して走る賑やかな通りに
出た。
そこに寺院を見付けたので参拝する
ことにした、福佑宮というようだ。

台湾のひとは信仰心が強いとみえて
参拝者が多い。
複数の神仏が祀られているよ。

日本のようにお賽銭は投げないよう
だ、寺の収入は線香などの売り上げ
でまかなっているようだ。
裏通りを歩いてみた。

レンガ造りの塀と階段、どことなく
ユトリロのコタン小路を連想させる。

港町だけあって西洋風の建物が多い。
淡水総税務司官邸を見物した。

1862年に淡水に税関ができた。
その後1870年ころ、イギリスの税務
所長などの官舎として3棟造られた。

現在残っているのはこの1棟だけだ、
この建屋も老朽化して取り壊すことが
決定したが、有志の熱意により保存
されることになった。

スペイン風の回廊建設で、壁を白く塗
っていたので「小白宮」と呼ばれた。

館内には当時の資料が展示されてい
て当時の隆盛がうかがい知れる。

西洋風の庭からは目前に観音山の
山容が一望できる。

家並みの中に台湾基督長老教会がある。

この長老教会について司馬遼太郎著「台湾
紀行」に興味深い文章があったので以下
引用する。

台湾でのキリスト教の布教はじつに古い。
戦前に刊行された伊能嘉矩の大書『台湾
文化史』によれば、台湾に英国スコットラン
ドの長老派教会の宣教師ウィリアム・キャン
ベルが入ったのは、日本の明治三年、187
0年のことだという。
その翌年、カナダの長老派教会も、李登輝
さんの故郷の淡水付近を中心に布教をはじ
めた。
長老派教会には、牧師がいる。
が、特徴として、信徒からえらばれた長老に
よって運営される。
英語の長老 presbyter は僧 priest と同語
源だからというから、長老は神学を研究し、
ときに布教もするという存在である。
(以上引用)


淡水総税務司官邸の建設と同時期に
基督教の布教が始まったらしい。

中では日曜の礼拝を行っている、懐かしく
覗いてみた。
僕も5歳くらいから4年間日曜学校へ通って
いたことがある。

督教会から淡水駅までの商店街をひ
やかして歩く、公園には季節外れの
クリスマスツリーが飾られていた。
ホテルや免税店などにはクリスマス
ツリーは見かけるが、公共の場にあ
るのは珍しい。
やはり基督教とのつながりが深いよう
である。
茶藝館で一休みすることにした。

この「耕讀園」は台北市で展開する
チェーン店だ。

名前の由来は晴耕雨読からきてい
る、僕の大好きな言葉で、理想郷で
もある。
【印鑑を作る】
台北に戻り印鑑を作ることにした。
中山北路の「兆元印社」である、少々
値段が張るが技術はしっかりしている。

以前、少し篆刻をかじったことがあり、
篆書体の文字が大好きなのだ。

名前の角判を作ってもらった。
午後に依頼して夜にはホテルに届けて
もらった。

僕の名前は左右対称なので印判にする
とおもしろい判にならない。
が、この辺が技術である。
【台湾の食事事情】
【屋台を体験】
今まで台湾の屋台で食事をしたこと
がなかった。
夕食をすませて夜市に出掛けるため
空腹感がなかった、それと少々気後
れするものもあった。
今回初めて屋台で意麺を食べてみ
た。さっぱりした塩味のスープで非常
に美味しい。
後を引く味である、また来たときに屋
台に来よう。
【食堂の朝食】
今回のホテルには朝食が付いてい
ない。格安のため仕方ない、散歩が
てら朝食に出掛けた。
庶民的な食堂は入り口に厨房があり
奥にテーブルと椅子がおいてある。
セルフサービスだ、出勤のひとは昼
食用だろうか、ビニール袋に入れて
テイクアウトする。
現物を見て指差しながら、グラグラ煮
え立った豆乳、棒状の揚げパンそれ
に小皿を注文した。
言葉が通じなくまごまごしていたら、後
ろにいたいかにも人の良さそうなおば
ちゃんが僕の手のひらにある小銭をと
って店員に渡し、おつりを戻してくれ
た。
台湾のおばちゃんの優しさがうれしか
った、こういう台湾が大好きだ、謝謝。
80元もあれば満腹になる。
一般的な食堂には日本語メニューは
ないと思っていた、あとでよく見たらち
ゃんと日本語メニューが用意されてい
た.

台北民生東路一段14 永和 豆漿大王


  








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