2002年6月7日(金)
2002 FIFA WorldCup
KOREA/JAPAN

アルゼンチン Vs イングランド
札幌ドーム
O君とその友人2名


W杯のチケットを申し込んだが見事にはず
れてしまった。
サッカーフリークである職場の後輩O君はあ
りとあらゆる友人・知人の名前を借りて応募し
た。
その甲斐あって国内の3試合が当選した。

試合の組み合わせも決まっていなかったが
6月7日の札幌は最高の季節だ、観光を兼
ねてW杯を観戦しようとO君に権利を譲って
もらった。

後日、組合せ抽選会の放送を見ていて驚い
た、因縁の対決アルゼンチン対イングランド
だ、今大会の最高の組合せとなった。

3ヶ月前にホテルを予約して2ヶ月前に航空
券を購入して当日に備えた、しかし肝心の観
戦チケットが送られてこない。
色々な不手際がありチケットの発送が遅れ
ているようだ。
一週間前にようやく手元に届いた、一安心
だ。
札幌に到着した、ここ札幌は20年以上前に
仕事で毎月訪れていた所だ。
当時から随分ようすが変わったが土地勘は
ある。
札幌駅から歩いてススキノにあるホテルまで
行く事にする。
行き交うイングランドやアルゼンチンから来た
サポーターでまるで外国へ来たようだ。
大通り公園には会場行きシャトルバスを待っ
ているのだろうか、イングランドサポーターで
一杯だ。
すでにビールを飲んで盛り上がっている、そ
れにしても体格がいい。
地下鉄東豊線、豊水すすきの駅から札幌ドー
ムの最寄駅、福住駅へ向かう。
駅から札幌ドームまでは徒歩10分程度である。

イングランド、アルゼンチンそれぞれのサポー
ターは左右の歩道を別々に進む、混乱を避け
るための措置である。
圧倒的にイングランド側が多い。
みごとなフェイスペインティングだ、額にイン
グランド、右頬に日の丸、左の頬にはハート
マーク。

今日一番だ。
世界注目のカードだけに世界各国からメディ
アが取材に来ている。
歩道橋を渡る手前にチケットのチェックがあ
る、ここでチケットにパンチを入れる。

歩道橋を渡ると札幌ドームの全容が見え
てきた。
ここで荷物をチェックされる、ペットボトルは持
ち込み禁止だが見つからなかった。
場内で高い飲み物を買わなくてすんだ。
3ヶ所のゲートを通りようやく席にたどり着い
た、早くもアルゼンチンサポーターは盛り上
がっているがイングランド側はなぜか静かだ。
嵐の前の静けさか?
19ブロック62列27番が僕の席だ、ずいぶん
上の方だと思っていたら案の定最上段だ。
考えようではベストポジションだ、立って応援
できる。
内心イングランドを応援しているが小競合いが
あってはつまらないのでイングランド応援グッズ
は用意していなかった。
大失敗だった、イングランドのレプリカユニホー
ムを買って来るべきだった。
オフィシャルショップに寄ってみた、もうイング
ランド関連のものは売切れだ。
アルゼンチン関連のものは山のように売れ残
っていた。
両チームのアップが始まった、ベッカム様の
登場だ。
大会前に足に怪我をしたベッカムだが今日は
フル出場できるのか心配だ。
キックオフ90分前から前半終了まで場内で
ビールの販売が許されている。
一人一杯までだ、もちろん一杯で足りるわけ
がない。
売り子のお姉さんをごまかして2杯買って飲み
干した。
キックオフが近づくにつれてイングランドの応
援が盛り上がってくる、これが本場の応援か。
いよいよ選手の入場だ、応援もより熱が入って
くる。
しかしイングランドの皆さん、相手国の国歌が
流れている時くらいブーイングやめようよ。
前半終了直前、ベッカムのPKでイングランドリ
ード。
札幌ドーム全体が最高潮になった。
イングランドサポータも上機嫌だ、ガラスの向
こうが喫煙室になっている。
イングランド人も喫煙家が多いと聞いているが
もうもうと煙か立ち込めている。
後半の最後20分はイングランドが一方的に
攻め込まれていた、ヒヤヒヤドキドキ、手に
汗を握って声援していた。
試合終了のホイスルが鳴った。
ベッカムのPKでの貴重な1点を守り、イングラ
ンドの勝利だ。

最後にベッカムがスタンドに向かって手を振っ
てくれた。
好感度、世界一だ。
僕らの席は日本人向けのブロックのため全
員静かに座って観戦している。
僕達4人は最後列のため立って応援してい
た、前の席のお嬢さんが僕らに「立ってもい
いですか?」と聞いてきた「全然問題ないよ
立って応援しようよ」結局立って応援していた
のはこのお嬢さん2人と僕達4人だけだった。
隣のイングランドのブロックは総立ちだ、立っ
て応援したほうが何倍も楽しい。
これは浦和レッズの応援で染み付いたものだ。


札幌ドームを後にした、ドームの周りは階段
があるため通行規制をしている、渋滞してい
たが歩道に出たら比較的スムーズに流れて
いた。
すんなり福住駅に着いた、その間イングラン
ドサポーターは大きな声で歓喜の歌を唄って
いた。
0時過ぎススキノで遅い夕食にした。
興奮さめやらないイングランドサポーターは
あちらこちらで奇声をを上げている。
このコンビニの前は一番の盛り上がりだ。
ススキノのスタンドバーや焼き鳥屋さんはサ
ポーターで占領さえれている、みんな陽気に
ビールを空けている。

フーリガンの暴動を懸念して警察官が7千人
配備されたらしいが大きな混乱はなかった。
朝4時30分、夜が明けてきた、まだまだ興奮
状態だ。
こんな時刻にデジカメを持ってウロウロしてい
る僕達も朝まで飲んでいたのだ。

サッカー発祥の地の本場の試合が見られて
本当によかった。
イングランドサッカーにすっかりはまってしまっ
た。


  








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