ざおうさん
               刈田岳 1758m
               熊野岳 1841m
               名号峰 1491m
2001年10月7日(日) 曇り
単独行


刈田岳⇒熊野岳⇒自然園⇒名号峰
⇒峨々温泉
6日から8日まで三連休であったが仕事が
片付かず、6日は出勤となってしまった。
この連休、テントを担いで八ヶ岳に登る計画
を立てていたが、それもかなわず、前から登
ってみようと思っていた蔵王山に出掛ける事
にした。
白石蔵王駅からバスは一日三便しかない。
一番のバスは9時35分発で蔵王山に11時
14分着だ。
帰りは峨々温泉バス停が15時57分発なの
で正味4時間43分しかない。
ガイドブックによると、全行程3時間30分と
ある。
ペースの遅い僕の歩き方では4時間43分
ではかなり難しい。
幸い気温も高くなく、行程のほとんどが平坦
か下りなのでペースは上げられる。
バスの到着が遅れなければいいなと思って
乗車したが案の定、渋滞で定刻より30分遅
れでレストハウスに着いた。
時間は4時間しかない。計画を変更して最高
峰の熊野岳を往復して帰ろうか、それとも早
足で予定通り進もうか迷った。
レストハウスの標高は既に1700mを超えて
いる。
乗り物で標高を稼ぐのは少々後ろめたい気が
するが日帰り登山だから仕方ない。
とりあえず刈田岳へ登ってみる。
観光客がほとんどで山登りの格好をしている
のは僕だけだ。
ガスがかかて御釜は全く見えない。
草津白根山もそうだったがお釜には縁がない
ようだ。
早々に下り、熊野岳を目指す。
丸太の標識に沿って歩くとすぐに熊野岳山頂
に着いた。
刈田岳と同じくピーク感がないこんもり盛り上
がった広場である。
ここでコンビニのおにぎりで昼食とした。
斉藤茂吉の歌碑を見落としてしまった、まあ
いいや。
ガスのために方向を失いそうになる、地図とコ
ンパスで確認しながら進む。
自然園へ向かう。
しばらく大きな岩のごろごろした中を下る。
はい松が岩にからみ付き、日本庭園を思わ
せる。
ここまで来ると静かな山になる、前後に人は
いない。
すれ違ったのは元気な女子高校生4人組と
中年女性二人連れくらいだった。
中年女性は僕とは逆のコースで刈田岳から
同じバスに乗るらしい。
こちらは間に合うかな、ガスが出ているので
少々心細い。
自然園を足早に通過する。
ここは紅葉を楽しみながらのんびり歩きたい
ところだが時間が迫っている。
道は細いが歩きやすい。
今度、ゆっくりこの自然園を歩いてみよう。
新緑の季節も楽しみだ。
名号峰に出た。
ゴロ石と白い砂利で京都竜安寺の石庭を思
わせる。
ここで一瞬、今日一番の視界が開けたがゆっ
くり展望を楽しむ時間がない。
標準時間とバスの発車時刻を考えると5分前に
バス停に着く計算だ、先を急ごう。
高度を下げると、紅葉も感じが変わってくる。
ガスと紅葉で幻想的だ。
ここらで一服したいところだがバスの発車時刻
が迫っている。
早足で下る、道は時折えぐれたようになってい
るが全般的に歩きやすい。
なかなか峨ヶ温泉の建物が現れず心配になっ
てきた。
峨々温泉登山口に着いた。
予定通りだ、今日は時間がないため休憩が
少なかった。
熊野岳の昼食で20分、名号峰で5分くらい
だ。
今までこんな事はなかった、暑い盛りには5
分おきに休憩をとったこともある。
ここから30分でバス停だ、ところがこの30分
がきつかった。
延々自動車道の登りを歩く、山道の登りは楽
しいが舗装された道を登るのは単調でつまら
ない。
今日の山歩きで一番辛かった。
発車7分前にバス停に到着した。
霧雨が降っていた。
バスには自然園ですれちがった中年女性は
乗っていなかった、どうやって帰ったのだろう。
今日はガイドブックの標準時間通りに歩いた。
標準時間とはこんなに早足で歩かなければな
らないのかと驚いた。
帰りの新幹線で名物のタン塩を肴にビールを
楽しんだ。
【行程】
 7:45 大宮発 やまびこ113
 9:11 福島発 やまびこ203
 9:23 白石蔵王着
 9:35 白石蔵王発 バス
11:45 蔵王刈田山頂着
12:00 刈田岳山頂
12:33 熊野岳山頂
12:55 熊野岳発
13:10 自然園分岐
13:52 追分
14:07 名号峰
15:22 峨々温泉登山口
15:50 峨々温泉バス停
15:57 峨々温泉発 バス
17:02 白石蔵王駅着
17:30 白石蔵王発やまびこ208
19:22 大宮着


  











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